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仮性クループ
症状
かぜの様な症状ではじまり、声がかすれ、犬が吠えるようなせきとともに、ゼーゼー音がして、息を吸うとき苦しそうになります。このような状態をそのままにしておくと、唇が紫色になるチアノーゼを起こしてしまい、窒息死の危険さえあります。
原因
冬に多く発生し、約7割がウイルスによるものです。のどの粘膜下の組織が未発達なため、ウイルスの感染した場合、軽い炎症であっても、声帯とその下の部分が強くはれて呼吸困難を起こしてしまうのです。
治療
気管や気管支を拡張するために、ネブライザーでアドレナリンの吸入を行います。呼吸障害には、酸素吸入を行います。輸液で水分補給し、必要であれば抗生物質の投与を行います。
呼吸困難が高度な場合は、気管切開・気管内挿管をして、人工呼吸を行います。呼吸障害が軽度なうちに適切な処置をとれば、予後は悪くありません。