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筋性斜頸(きんせいしゃけい)

症状

首を左右いずれかへかしげたまま、あるいは首・顔を向けたままになってしまう状態を傾斜といい、筋性傾斜は、ほとんど赤ちゃんに起こります。顔を向けているのとは反対側の首筋に触れてみると、親指の頭ほどの大きさのしこりができているのがわかります。片側だけを向いて寝ていると、いつも下になっているほうの後頭部が平らになったり、顔の形が左右で違ったりしてきます。

原因

胸鎖乳突筋といって、耳のうち後ろから鎖骨へ伸びている筋肉があり、そこに引きつられるような収縮が起こり正しく伸びない状態になると、首が筋肉に引っ張られて曲がってしまうのです。
先天的にその筋肉が弱いとか、子宮の内にいるときの姿勢に問題があったとか、さかごや初産に多い難産で出産時に首を強く引っ張られた、などの原因が考えられます。


骨性斜頸   首の骨のどれかが左右対称でないため傾きが生じます。
炎症性斜頸  かぜ・リウマチなどで喉に炎症が起こったとき、首の筋肉が緊張・収縮するもの
痙性斜頸   脳や神経の異常が原因で起こるもの
眼性斜頸   斜視など目が原因で起こるもの
耳性斜頸   内耳の病気など耳が原因で起こるもの

診断・治療

症状から判断できます。筋性斜頸のほとんどは、1~2歳までに自然に治るといわれています。
普段向けているのとは反対の方へ首が向くようにしてあげれば良いわけです。親が手で首を曲げても効果はなく、赤ちゃんが自分から曲げるように工夫してみてください。授乳のときは反対側から与えるとか、抱き方・あやし方の工夫に加えドーナツ型の枕をあてがうことも効果的です。こうした処置を行っても効果がなければ、首を固定したり、牽引したりする器具を用いて治療を行います。その場合はこれらの矯正を行ってもなお治療しきれないことが多いため、1歳半をメドに、手術して腱を切って動きの余裕を与えてやる必要があります。

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