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麻疹・はしか(ましん)

症状

食欲がなくなって機嫌が悪くなり、38度前後の高熱が出て鼻汁、くしゃみ、せき、頭痛などのかぜに似た症状が続き、眼が充血して目やにが出ます。この時期がもっとも伝染力が強いです。それから2~3日すると頬の内側の粘膜にコプリック斑というケシ粒大の白い斑点がぱらぱはと出現して、この頃熱は一旦37度前後に下がりますが、再び39度以上に上昇。それと同時に顔や胸に発疹が出ます。発疹ははじめ赤く、次第に丘疹となり、色が暗赤色になり、いくつかはくっついて不規則なまだら状の発疹となります。そして背中や腹部など全身に広がってきますが、発疹と発疹の間には健康な皮膚がみられるのが特徴です。こういう状態になってくると回復期になります。咳やくしゃみは数日続きますが、発疹色は出てきた順に色素沈着のしみとなり、しばらくして消えます。

原因

はしかウイルスに感染して起こる急性伝染病です。生後6ヵ月から5歳くらいの子供がかかると症状は重くなります。はしかは、1度かかると一生免疫ができるので、二度とかかることはありません。

治療・予後

保温と安静を心がけましょう。部屋の温度や換気にを注意を払ってください。熱があるときは不機嫌になって、食欲もありませんが、嘔吐がなければ、水分補給は十分行ってください。熱が出ているときは、入浴は控え、蒸しタオルで体を拭いてあげるなどしてあげてください。さっぱりして気持ちがよくなります。
咳や鼻水などの症状に対して薬を服用します。はしかに対しての効果的な薬は今のところありません。
はしかが治ったしばらくの間は抵抗力が低下しているので細菌に感染しやすく、中耳炎や肺炎などを起こすことがあります。こういった二次感染を起こすと重症になりやすいので、十分注意してください。

予防

予防にははしかワクチンが効果的です。ただし、現在、風疹・おたふくかぜとの混合ワクチンであるMMRワクチンの接種は、副作用が問題となって中止されています。

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