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先天性股関節脱臼(せんてんせいこかんせつだっきゅう)

症状

痛みはどは出ないため、親が見つけるのも遅れがちで、歩き始めるのが遅い、足を引きずって歩いたり、足を引くたびに肩を落としたりなどの症状を見て、1歳を少し過ぎた頃に気付くこともすくなくありません。
大腿骨頭が後方へずれるために、お尻のほうへ骨の出っ張りがありますし、片足だけの脱臼している場合は左右の足の長さ、お尻から足へかけての形や股のところのしわのでき方が違ったりします。股を屈曲させて開く動作だけは不自由になり、雑音がしたりします。また、完全な脱臼でない場合に骨頭がはずれたりおさまったりするのもよくみられます。

原因

寛骨臼の部位が正しく形成されていなくてくぼみが浅い、関節包の連結が弱い、関節面に何かがはさまって骨と骨の連結を妨げているなど、多くの場合は股関節のどこかに生まれつきの異常があって起こります。しかし、生まれた直後やオムツ替えのときに、足を強く延ばすなど、いくつかの原因が考えられるため、必ずしも先天的な要因によってのみ起こる病気とはいえないようです。

診断・治療

ほとんどの場合、症状をみらがら医師が指で触れてみることによっておよその見当がつきます。X線撮影の検査結果を加えれば、確実な診断を下すことができます。

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